2414 本音を言ったんだと思った

ある生徒から相談を受けた。人間関係をうまく作れないというものである。

 

最初は、別の相談があるとのことだったが、よく聞いていくと、人間関係作りの悩みに行き着いた。

 

昨年から担任している生徒であるが、相談中にポロポロと泣き出す。その姿を見て、話を振ってみた。ずっと黙っている。20分くらい。私は、その間ずっとこの生徒の一言目を黙って待っていた。

 

もうそろそろ、また明日話そうかと言おうと思っていたが、その時に一言目が出たから、そのまま受け入れて聞いた。その上で、色々と提案しながら話を終えた。

 

最終的に、何か動くということにはならなかったが、担任2年目が終わろうとしているこの時期に、初めてこの生徒が泣いているのをみた。また、初めて何も飾らない本音で話してくれたんだなと思った。

 

職員室に戻り、学年の先生と話す。結局、今の子どもたちは1人だと寂しいのだと思う。誰でもそうだろうが、特に人間関係をうまく作れない子たちは強く感じるのであろう。学級の中の小集団に所属したいのであると思う。そして、その中で認められたいのだと思う。そういう意見が出た。

 

また、私の相談を受ける姿勢に対して、あるベテラン先生が「今の子たちは、先生みたいにふんわりと優しく包みながら話を聞いてくれる先生の方が話しやすかたやろうね」というコメントをくださった。

 

今後、こういう生徒が増えそうな気がする。