2405 教師修業セミナー2024in佐世保の振り返り②

学級経営講座を振り返る。時間は20分だった。講座をもつのは初めて。背伸びをせず、自分がやってきたことをちゃんと伝える時間にしようと思った。

 

昨年と今年、小6で学級崩壊した子たちの担任をした。特に、今年は1年生で2クラスに分かれていた生徒たちが1クラスになり、約40人学級。日々起こる大小のトラブルに対応しながら、学級の普通の状態を保てるように必死だった。担任の打診があった時に、覚悟を決めて準備し、本気でやってきた。頼ったのは中村健一先生の本だった。その中にあった2つのことを大切にした。

 

①学級づくりは日常である。日常に派手さはいらない。地味なことの積み重ねこそが大事。「当たり前」のことを「当たり前」にさせる。そんな地味な策略こそが、学級を成り立たせるために最も大切なことである。

 

②フリ・オチ・フォローの原則

 

人間関係のトラブルは起こったし、2教科は、教科担任との間の関係性により崩れた、もしくは崩れ気味になったが、総合的には、大きく崩れなかった。どうしようもないという状態にはならなかった。

 

上の①と②を徹底した。苦しい時も、トラブルが重なる時も、徹底した。特にフォロー。生徒は、良いことも悪いこともちゃんと見てるって思っていたみたい。だから、サボりをガッツリ減らせた。縦の関係も保ち続けられた。あとは、一緒にいる時間を思いっきり楽しんだ。そういう1年間だったと思う。行事は、特に合唱コンクールが一番盛り上がった。校内外、誰が見てもはっきりわかる成長の一丸となった姿を見せられた。給食時間は最速6分50秒で40人分を準備できた。日頃も9分以内には確実に準備できている。ただ、人間関係のトラブルだけは最悪にならないラインを保つので、一生懸命だった。

 

②のフリ・オチ・フォローの原則は、徹底すれば、大きな効果を得られることを実感できた。指示に対して、評価する、良いことを伝え、できていなかったらやり直しをさせる。学級の状態にもよるかもしれないが、当たり前のことを当たり前に思わず、褒められること、褒め言葉の語彙を増やすこと、人がスルーしそうな行為を見逃さず、良いと感じられる感性を磨くこと、子どもを見る目を鍛えること、これからも意識していきたい。

 

基本的には、朝の会でフリ、一日中見て、その場と帰りの会でフォローする。これの繰り返しだった。そして、当たり前のことに対しては、できるようになったら当たり前のレベルを上げられるように修正点、改善点を示してきた。

 

そんなことを伝える講座にしたが、講座自体は、理論と実践をごちゃ混ぜにして提示してしまい、まとまりがなかった。スライドの作り方もよくなかった。総じて整理ができていなかった。自分の中ではできていたつもりだったが、参加者視点で見ると、話があっちこっちいっていたんだと思う。この反省は次回に活かしたい。

 

以下、参加者からの感想。

 

①中村先生の言われる通り、教師はフォローが下手だというのは納得です。自分も再度気をつけます。

 

②フリ・オチ・フォローの原則、一貫した指導の大切さ、具体的に褒めること、感性を鍛えること、一人一人を大切にしたい学級経営がポイント。

 

③一点集中突破で勝負することの大切さ。フォローすること、評価語を増やすこと。

 

④給食については、学級のルールが定まっていないところがあったので、とても参考になりました。

 

⑤フォローの大切さ、当たり前のルーティーンが一番大切。やっぱりそうだよねと思いました。私も教育モットーは「褒めおしみをしない」です。たくさん褒める言葉がいるなと思います。基本を大切にすること、華やかなことより日々の習慣が最も大切なんだなと思いました。