621 23冊目『笑う!教師の1日』

2017年50冊読破目標の23冊目です。

中村健一先生の編著『笑う!教師の1日』(黎明書房 2017)読破です。

本当にいいネタが揃っていると思います。しかし、全ての教室でこの本に書いてあるネタがそのまんま使えるかはわからないと思います。

もちろん、そのまんま使えるネタもあります。しかし、そうでないものは、担任するクラスの実態に合わせて、教師が少しアレンジを加える必要があると思っています。

クラスの実態とは、例えば、特別支援を要する子が在籍するだとか、発達段階だとか、学級の中のカースト制度的な子どもたちのパワーバランスだとかだと思っています。

ネタをたくさん知っておくことは大切なことだと思います。しかし、それと同じくらい、ネタの使い方を知っていること、ネタを使える力を持っていることも大切だと考えています。

楽しいことをホイホイとやれば盛り上がるわけでもないと思っています。ネタを使って、クラスに笑いを起こせる先生や、ネタを使って学級の活動や授業を盛り上げることができる先生は、笑いの起こし方、活動や授業の盛り上げ方を知っていらっしゃるのだと思います。

例えば、中村先生は、講座でネタをやられる際には、ネタをする前に、参加者に声を出させたり、拍手をやらせたらして、会場の雰囲気を温めています。そして、ゲームなどのネタを出して、参加者にフォローを加えています。

この、ネタをやる時の雰囲気や、フォローなどがあることで、ネタが効果的に機能するのだと考えています。他にも、生徒と教師の信頼関係だとかいろいろとあると思います。このようなところを勉強することも大切だと考えています。

笑う!教師の1日 (教師のための携帯ブックス)

笑う!教師の1日 (教師のための携帯ブックス)