1836 研究授業

勤務校で理科の研究授業を参観しました。


内容は「電池とイオン」でした。


この学校では、来年度から市全体に取り入れられるChromebookを使った授業研究が進んでします。意図的に、このツールを取り入れた授業も行われています。


この学校の研究主題は『子どもの表現力を磨くために』です。


これについて、授業者の先生は『科学的な表現力の育成』という個人の研究主題を設定されていました。こうやって、学校全体に共通した主題の中で、個人主題を設定することで、より自分の教科での研究が行いやすくなると思います。個人主題の設定は、良いことだと感じました。私も勤務が始まったら個人主題の設定をしようと思います。


研究授業を参観して、まず素直に思ったことは、「わからない」ということです。確かに内容的にも理科の中では難しい部分の授業でした。これは、授業者の先生も言っていました。私が理科が苦手ということもあります。しかし、それを抜きにしても「わからないな」と思ってしまいました。


授業の各活動が単発で終わっていたり、活動の最終的な到達点に向けて、おそらく設定されたのであろう活動が単体で機能していなかったり、次の活動と繋がだていなかったりしている印象でした。


『子どもの表現力を磨く』を研究主題にしていますから、そこを最終的に目指した授業構成なのでしょうが、例えば、授業の中の活動として構成されていた、「電池のしくみを文章で表す」では、生徒の「電池を文章で表したい」という内発的な欲求が喚起されないまま、この活動が行われていました。


この内発的な欲求の喚起があって、どうしても電池の仕組みを文章で表したいと思うか、無意識的に書き始めている状態にすることが表現のそもそものスタートだと思いました。そうやって表現された電池の仕組みを表した文章が相手に伝わりにくかった時に、どこをどう変えれば良いのかを教師が解説したり、対話的な学びとして子どもたち同士で話し合わせ(対話的な学び)たりすると、『子どもの表現力は磨かれる』のではないか、そんなことを考えました。


授業者の先生は本当に強く、熱い思いを持っていらっしゃいます。そして、何事にも挑戦し、何事にも積極的に取り組んでおられます。このような先生の近くにいると、自分も頑張ろうと思えます。良い影響を受けています。