1764 説明することを大切にする

新学習指導要領で示されているキーワードの一つに主体的・対話的で深い学びというものがあります。また、アクティブ・ラーニングという言葉も新しいキーワードとして今の現場ではその実現をどうするかということが研究されています。

しかし、本当に研究されているかはわかりません。現場では、研究しているつもりになっているのかもしれません。そんなことも感じます。

さて、これらの言葉が流行っている現場では、「教えること」からの脱却を目指す動きが加速しているような気がします。教えないことがいいことだ、アクティブ・ラーニングだ、主体的・対話的で深い学びだというような空気があるということです。ただ、その空気の中でも実際の授業はあまり変わっていないような気もします。

そんな中でも、教えないといけないことは教えないといけないと思っています。知識を与えることを避けては行けないと思います。大切なことはバランスを取ることだと思います。教えるべきことと、考えさせることのバランスです。

そのバランスの中で、思考活動やペアトークなどの割合を少し増やそうというのが新学習指導要領が言いたいことなのではないのかなという気がしています。

そのバランスの中で、教えることに使う時間を短くしなければならないなら、より一層、説明をわかりやすくできるように、使う言葉や表現、教えたいことが伝わるステップ、教えることの精選をしなければなりません。それが教えることや説明をすることを大事にすることだと思います。

子どもたちは、先生の話を聞くことを嫌いなわけではないと思います。わかりにくい説明をダラダラされるのが嫌いなのだと思います。そんなことを勤務の中で感じています。