1694 コメントに対するコメント

塾のアルバイト先の大学院生の子がつくった授業とその授業のねらいについて、コメントをワードのA4サイズ1枚で作成し、送りました。

私自身がまだ勉強しないといけないこと、できないことがある中で、これをするのはというためらいもありましたが、せっかく、意見を求めてきてくれたので、と思い、コメントをすることにしました。

授業プランはPowerPointで送ってきてくれていて、狙いに関しては、LINEでもらいました。

実際の授業を見るわけではありませんから、想像力が必要になります。例えば、このスライドを提示した意図は何か。この発問の前にこの資料を提示したのはなぜか。このスライドからこのスライドに変える時に何か言うのか。などなどです。授業者の意図を読み取る力や想像力がないと、全く的を射ないコメントをしてしまいます。それではいけないと思っています。

狙いについてもそうで、なぜこの表現を使っているのか、どうしてこの言葉を使っているのかを考えたり、想像したりすることは大切だと思います。また、文章で表されているものにコメントをするときは、読む人の言葉や表現に関する感覚も必要だと思います。

例えば、ねらいの中にあった、「マナーについて考えることで、決まりや約束を守ることを大切にする態度を育てる」という一文です。

私のコメントは次の2つです。
①マナー、決まり、約束は違うもの。
②マナーについて考えることで、決まりや約束を守ることを大切にする態度は育たないと思う。

授業プランを考えた子は、このコメントを読んで、3つの言葉の意味を調べたそうです。

人の授業プランを見ることは、面白いと思います。どんな授業なんだろう。そういう期待があります。

そして、今回のようにコメントをすることで、私自身も色々調べたり、考えたりすることがあります。それが、授業を見る力を少し伸ばしてくれると思います。

この子も私のコメントに対して、自分の意見や考え、悩みを書いて送ってくれました。やってみると、できないこと、分からないことが沢山あることに気づけます。さらに、人に見てもらうことで、自分では気づいてなかったことに気付けます。

意欲がとても高まっていて、8月の佐世保教師塾に参加します。私よりも力のある先生方から多くのことを学んでくれると思います。