1485 32冊目『マチネの終わりに』
2019年50冊読破目標の32冊目です。
平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』(文藝春秋 2019)読破です。
たまたま書店を通りかかった時に、映画化されたという宣伝が流れていたので、気になっていたこともあり、購入して読み進めました。
付箋をつけたのは次の三箇所です。
①人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?(p.59)
②幸福とは、日々経験されるこの世界の表面に、それについて語るべき相手の顔が、くっきりと示されていることだった。
③結果が幸福であるならば、何を以ってその原因を否定するべきなのだろうか。(p.437)
②は私もそう思います。簡単な表現にすると、今日起こった出来事や、今日あったこと、何気ないことであっても、それを話したくなる人がいて、その人に話せることが幸せなことだということだと思いました。
③はこの小説を一言で表す問いかけだと思いました。
映画を観に行きたいと思います。