336 学級組織作り

中学校の学級組織作りの時間を見せていただきました。


学級委員や各専門部の部長はクラス全員の選挙によって選ばれたメンバーから決まりました。


各部の部員を決める時に、希望を出した生徒たちでしたが、各部には定員があり、1名多く希望していたり、1名少ない希望だったりと、2時間使っても決まりませんでした。


生徒たちにとっては何の仕事をしたいっていうことと同時に、その仕事をするメンバーが仲の良い友達であるか否かが大切なんだろうなと見ていたり、生徒たちの話を聞いてて思いました。


この学活の時間の中で、嫌な思いをした生徒が何人かいました。その中の1人は泣き出してしまい、机ごと廊下に出てしまいました。学活の次の道徳の時間も廊下で授業を受けていました。


嫌な思いをした子達は、はっきり言ってしまえば、ごく一部のやんちゃ君たちに嫌われている子達です。このやんちゃ君たちに周りの子達が一緒になって、間接的にではありますが、お前が別の部へ移動しろと言っているような状況です。


また、別の部へ移動させるために客観的に見えるあの手この手を使っていました。じゃんけんをしたと言っても、その子は泣き出します。事情を聞いたところ、ずるいやり方でやったと主張します。他のある部の部員決めでは全員の前でスピーチをさせて、やる気を感じた方に挙手をさせて、挙手が多かった方がその部のメンバーになるというやり方をとっていました。


じゃんけんもスピーチも客観的な決定に見えますが、クラスで見ていると、このやり方ではな…と思ってしまいます。


見ていて、もう少し思いやりを持てないのかなとも思いました。また、どうしたらこの状況を防げたのかなと考えました。


ただ、自分が担任だったらどう指導するべきか、考えても良い案が浮かびませんでした。


泣き出した子に対しては、廊下で机の隣にいてあげることぐらいしかできませんでした。


学級組織決めでしたが、クラスの実態がよく表れているような気がしました。


やはり、行き当たりバッタリではなく、事前に作戦を練らないといけないなと感じました。