今日、ふと思ったこと。
社会科でしっかりと暗記をしているのに点数が思うように伸びない子がいる。もちろん、その中には、80点レベルをとる子もいる。
十分満足に思われるようであるが、そこから伸びない子がいる。
覚えないといけないことを100%覚えていないのが原因だと思っていた。しかし、そうではないと思う。
知識が十分にあっても、一定のラインから伸びない子は、技能の部分が弱いのでないかと思った。
別にこの問題について考え続けていたわけではないが、塾のアルバイトをしている最中にふと頭の中にこういう考えが浮かんだ。ちなみにこの考えが浮かんだ時に、アルバイトでやっていたことは、数学のプリントのホッチキスとめである。
考えていたわけではない。ただ、これまでに考え続けていた。それが、ある時突然、まとまった考えやキーワード、フレーズとして頭の中にパッと浮かぶ。今日もそれだった。
さて、技能の部分とは何かということである。
それは、年表を読み取る力だとか、地図やグラフから判断する力、与えられた資料から回答に必要な情報を読み取る力、資料から得た情報を整理して、まとめて文章化する力など、様々である。
今の自分の授業を振り返った時に、どうしても、教科書を教えることに一生懸命になっている。つまり、知識を与えることがメインになっている。たしかに、知識は教えないといけないし、知識があって技能は役に立つ物であると思う。
ただ、あまりにも授業の中に技能を鍛える時間がなさすぎると思った。
管理職の先生からは、基礎基本を定着させて欲しいと言われた。おそらく、この基礎基本とは、確かなことを言うのだと思う。
学校でも塾でも社会科の基礎基本=知識の暗記という雰囲気がある。まぁ、プラスして資料を読み取る力とか、歴史の流れ、因果関係を理解することだという雰囲気が有ればいい方だと思う。
だが、基礎基本とは、そんな単純な話ではない。社会科が暗記だけを必要とするものではない。
それは、最近の入試問題を見ればよくわかる。知識だけでは解けない問題がある。
では、技能とは何で、同授業の中で伸ばすのか。自分が考えるべきはそこだと思う。
授業の改善するところはいっぱいある。ひとつずつでも前に進めていきたいと思う。