これまで、全国の多くの実践家の先生たちにお会いしてきた。
その方々の授業はとても面白く、セミナーの講座の中でも、授業をつくったり、実践したりする時に大切なことを学んできた。ひとつ一つになるほどと思えた。
今、講師として実際に授業をしている。これまでセミナーで行ってきた模擬授業と違い、目の前に生徒がいて、1週間の中の決まった曜日の決まった時間に毎週、授業がある。
授業づくりに追われている。休みの日も、勤務の前後も常に授業づくり。きついなと思う。ある程度の授業ならすぐにつくれる。が、その授業では説明の時間が多くなる。難しいことをわかりやすく説明しようとすると、どうしても説明が長くなってしまう。難しい言葉を簡単な表現になおすだけで、説明が長くなる。そして、ある程度の授業、パパッとつくれる授業では生徒の表情がよくならない。そこがやはり辛いところだと感じている。
例えば鈴木先生からは思考を刺激する発問をすることが大切だということを学んだ。知っているけど、つくれない。
できるようになるためにはやり続けないといけないらしいが、ただやり続けるだけでは成長できない。
わかっていてもできないことの辛さを感じる。
もし、ここに授業以外の業務が入ってきたら、さらに授業づくりにかかる時間なんてないんだろうなと思う。大卒の初任者や若い常勤の講師の人たちは大変なんだろうなと思う。
時間をかければいい授業ができる保証はない。けど、やはり授業づくりに使える時間があることは大切なことだと思う。
逆に今頑張れば初任時代が少し楽になるはず。そう思って、今頑張りたいと思う。
生徒の顔を思い浮かべると、今のままの授業ではいけないと思う。
時間はかかるが頑張りたい。