392 卒論のはなし

卒業論文を書いています。わたしの大学では、20ページ以上かつ、20000字以上を書かなければならないという制約があります。


また、わたしのゼミでは、ゼミで勉強した経済分析の手法を必ず1つ以上使用することが定められています。


私は『授業の「質」を高めるための最適な政策』を主観的な判断に数値を与えることで、客観性のあるデータ化して、それに基づき3つの案の中から求めるというようなことを行っています。


ある調査の中で、中学校教師は『教師の仕事で大切だと思うことは何か?』というと問いにたいして、授業だと回答しています。


しかし、2013年のOECD TALIS調査では、日本の教員は1週間あたり58時間も働いているそうです。しかも、その内訳では、授業に関する業務よりも、課外活動や一般的事務作業の時間が他の参加国と比べて多いことが示されました。


では、なぜ授業の質を高めないといけないかというと、東京都が行った調査で『授業が楽しいか?』・『じゅぎょうの内容がわかるか?』という質問の回答と統一問題の平均解答率が関係を持っていたことが明らかになったからです。授業か楽しい、授業内容がわかると答えた生徒の、統一問題の平均点は、そうでない生徒よりも、教科によっては20%以上高かったことが示されていました。


しかし、日本の教員は多忙のために、なんで授業がうまくいかないかということの原因がわかっていながら、それを解決するどころか、おろそかにしてしまっているとの調査結果も示されていました。


このことから、授業の質を高めるためには何がどれくらい重要かを比較し、その結果をもとに、最適な政策を求めようとするものです。


単なる統計に終わらず、いくつかある案の中から主観的な判断に数値を与えることで、その案の中から最適なものを客観性を持って選び出すことを行います。


あとは、調査をするだけなのですが、学校現場に調査依頼をしなければなりませんので、うまくいくか不安です。


大学でお世話になっておるH先生が協力してくれるそうなので、なんとか一筋の希望の光は射しましたが、まだまだ油断ならない感じです。


本当に、多くの方々にお世話になりっぱなしです。この方々の支えが本当にありがたいなと思います。