1674 地理が楽しい
島の勤務校での昼休みに、国語の先生と話をしていました。
その中で、「最近、〇〇くん(生徒)が、地理が楽しいと言っていましたよ!」と教えてくれました。
これを聞いた時に、嬉しいという気持ちよりも、ほっとしたという気持ちになったのが正直な感想です。
授業中のこの子の様子や反応を見ていると、あまり楽しんでいなさそうな様子で、授業を受けさせられているような雰囲気を出していたからです。
この様子を見て、なんとかしないといけないと思い、下記のような手立てを考えて、授業中に意識していました。
①授業に関係のない会話をシャットダウンしすぎない。ゲームの話や他教科の話、生徒が好きなことの話などで少し会話をする。
②生徒が少しでも呟いたり、言葉を発したら、それを拾い、話を広げる。
③生徒の興味を示したことを感じ取る。例えば、元禄文化や化政文化を扱ったときには、浮世絵に興味を示し、自分の知っていることなどを楽しそうに話したので、私が東海道五拾三次や富嶽三十六景を美術館に見に行った時の話などをした。
④この中学校がある島に触れる。例えば、伊能忠敬が日本地図をつくった話をした時には、教科書に載ってある日本地図を見て、この島は描かれているかな?と一緒に地図を見て探す。
⑤生徒が自分が知っていることを気持ちよく話せるように、聞く姿勢を大切にした。明石家さんまさんの聞く姿勢を意識した。
これでも、一時的な凌ぎにしかなっていないと感じていました。そんな中で、上に書いたような国語の先生からの一言があったので、ほっとしたのです。
本当に楽しいと感じていなければ第3者には、楽しいと言わないでしょう。私への直接のコメントでないところで、楽しいと言ってくれていたことに素直にホッとできたのです。
同時にもっと楽しいと思ってもらえるように頑張りたいと思いました。
発問に対する思考活動や、教科書を読んで調べる活動など、こちらが想像していた以上にうまくいかないことがまだまだ多くありますが、また頑張ろうと思います。