1675 気づいて、行動を起こす

久しぶりに飲食のアルバイトの話です。


新人の子が入ってきました。アルバイトをするのが初めてだという高校卒業したての子たちです。


まだまだ慣れない中だとは思いますが、できることをやろうと頑張ってくれています。私や他の先輩たちが指示を出さなくても、少しずつですが考えて動けるようになってきました。


私が、「次、これをやって」と言おうと思ったことを言われる前にやっています。それだけでも素晴らしいことです。


ほんの少しですが、できることが増えて余裕が出てきたと思います。それは、お客さんに対する接し方などを見ていれば感じます。


例えば、ある新人の子は、お客さんが床に落としたものを自分から拾いにいって取ってあげていました。お客さんのことをよく見ていないと、そもそもお客さんが物を落としたことに気づきません。そして、気づいた後に、さっと動いたこと(行動を起こしたこと)がさらに良かったです。見て見ぬ振りもできます。お客さんが自分で取るだろうと思ってわざわざ拾いにいかないという選択肢もあるのです。箸などなら、必ず拾いにいくかもしれませんが、お客さんが落としたのは、お客さんの私物です。それに対して、さっと拾いにいくという行動を起こしたことが素晴らしかったのです。


従業員だから当たり前だろうと言われるかもしれませんが、価値あることです。実際にお客さんは「ありがとうございます」と笑顔になっていました。


何気ないこと、さりげないこと、ちょっとした思い遣りで、お客さんは笑顔になってくれます。何年もこの仕事をしていないとできないようなハイレベルなことでなくていいのです。


笑顔で「いらっしゃいませ」と言う、お茶のおかわりをこまめに回ってあげる、この子のように、落としたものを拾ってあげるなど、自分にできることを一生懸命やればそれでいいと思います。


そうやって、お客さんのことを思って行動を起こすことが大切だと思います。


他県の先輩教師が教えてくれた言葉ですが、行動力は倖導力なのです。自分のちょっとした行動で、誰かをちょっと倖せにできるのです。


笑顔が素敵な子です。まだまだ慣れない中だとは思いますが、これからも頑張って欲しいと思います。