1464 感性を磨くセミナーに参加して

愛知教育大学で開催された感性を磨くセミナーに参加してきました。


第一講座では、宿題の教科書教材でつくった授業プランのグループ検討後、鈴木健二先生の代案が示されました。


学んだことは次のことです。

◯批判的思考で教材をとらえる

◯どこが重要な場面なのかを吟味する

◯重要な場面に焦点化した授業をする

◯重要な場面を抑えた上で何を問うかを考える

◯余計な説明や発問をしない


それから、佐世保セミナーの時から思っていましたが、鈴木先生は「調べる」ということをやっています。講座の中でも、「私、ちょっと調べたんですけど」とよく言われます。これが自分に足りていないところだと感じました。何を調べるのかは教材によって違あと思いますが、例えば、具体的な統計データだったり、科学的なデータ、最新の研究結果、ノンフィクションの出来事などです。この「調べる」ことをするかしないかで授業の深まりは変わると思います。あとは生徒が受けるインパクトの大きさも変わると思います。このインパクトが大きければ生徒の記憶に残る授業、生徒の認識や行動を変える授業になるのではないのかなと思いました。


第2講座、第3講座は小学校・中学校の先生方が教科書を使った模擬授業を行われました。


扱い方次第で教科書はとても面白い教材になると思います。6名の先生方がそれぞれの工夫をされながらの模擬授業でした。同じ単元を扱っていても、先生によってこの工夫が違います。そこが面白いところだと思います。


第4講座は鈴木先生の教科書講座で、本質からズレない授業づくりでした。


これまでは、教科書の構成要素を部分的に提示したり、構成要素のいくつかを提示して授業をされているイメージが強かったのですが、今回は見開きまるまる提示しての模擬授業がありました。


ここでもポイントは重要な部分への焦点化とその部分に着目させたときに何を問いかけるのかを考えることでした。


どこが重要なのかを考えるときは構成要素に細分化して考えることが大切だと思いました。そして各構成要素が何のためにあるのかを考えると少し深く教科書の意図を見抜けるのではないのかなということを考えました。こうすることで、教科書の本質に迫っていけると思いました。


教科書教材できちんと指導案まで書いて道徳の授業プランをつくったのは初めてかもしれません。やっている中でいろんな悩みや困りごとが見つかりました。うまくいかないこともありました。そこは多分自分の課題だと思います。


やっぱりやってみることって大切です。できなくても自分なりに授業プランをつくってみることが次につながるのだと思います。できれば今回のように期限を決めたらいいと思いました。ベストはできませんが、とりあえず何かは形になります。それをベター(better)な方向にちょっとずつ変えていけばいいのではないでしょうか。そのために期限を設けてまずは何か形をつくるのです。


セミナー当日だけでなく、その前の宿題をやりながら学んだこと、感じたことも多くありました。


素晴らしい企画をしてくださった愛知の猪飼先生に感謝します。ありがとうございました。