辻川和彦先生の編著『現場発!失敗しないいじめ対応の基礎・基本』(日本標準 2017)を読破した。
辻川先生とは同じサークルに所属しており、いつも様々なことを学ばせていただいたり、私が持って行くレポートに対して様々なアドバイスをいただいている。
書名にある「現場発」通り、現場の先生方が書かれているため、実践や理論が具体的だと思った。
教員採用試験の一次試験対策でも、二次試験対策でも、いじめにどう対応するかと質問された時を想定して、自分の考えをまとめ、答える練習をして来たけれど、その答えでは、現場では何もできないで終わるなと思った。
特に、今の自分は、第1章の基礎知識編と第2章の予防編について、もう少し深く勉強しないといけないと思った。この2つは、現場に出る前にしっかりと勉強をしておくところだと思うし、勉強できることだと思っている。
自分はいじめを見抜けるのかな。ちょっと不安。
でも、自分がいじめの予防や、いじめが起きていないかなと意識して教室の中を観るのと観ないのでは、いじめを発見できる確率が格段に違うんだろうなということも思った。
いじめをどう予防するか、いじめが起こってしまったらどう対応するか、どんな場面でどんないじめが起きるかと、それぞれの場面での対応の仕方などを知れた。
いじめられている時に「嫌だ」とか、「僕(私)は、いじめられています」って言える被害者の子ってどれくらいいるんだろうなと思った。そんなに多くはいないような気がする。だから、教師のいじめを見抜く「眼」だとか、これ以上は危険だと「判断できる力」が絶対的に必要になると思った。
できないこともある。不十分なところも絶対にある。でも、できること、やらないといけないことに継続的に全力で取り組むことが大切なんだと思った。
- 作者: 辻川和彦
- 出版社/メーカー: 日本標準
- 発売日: 2017/03/20
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