知識の大切さ

先週の水曜日の中学校研修で1年生の社会科を参観しました。授業内容は地理のヨーロッパを扱ったものでした。

 

ヨーロッパ連合の説明を先生が始めようとしたとき、ある生徒が「先生、EECとECとEUは何が違うんですか?」と質問しました。先生は「いい質問だね!これは大学生に聞いてみよう!経済が専門だからわかると思うよ!」と私に振ってこられました。確かに大学の講義にはEU経済論がありますが私は履修しておらず、教科書の何年にEECができて…というような浅い内容ぐらいしか知らなかったのでこの生徒の質問に答えることができなかったのです。先生は少し私を試されたのでしょう。しかし、少し答えられない間があって「本当は答えたいんだろうけど、今日は先生が話します。」と生徒の質問に答えられていました。

この時の焦りというかドキドキは忘れられません。生徒の私が何を話すのか期待していた目の輝きもありました。でも、私は答えられませんでした。あの時答えていたら、きっと生徒の私を見る目も少しは変わったでしょう。察しのいい生徒は私がわからないことに気づいていたと思います。これじゃ社会科の先生失格ですよね。

 

昨日の勉強会でもそうですが、私の知識は本当に少ないことを実感しています。発問の仕方などの指導技術も大切ですが、生徒のどんな質問にも即座に答えられるような確かな知識も大切だと思いました。よく生徒に10のことを教えるには先生は50も100も知っていないといけないと言われます。50も100も知るには勉強しかありませんね。

 

そんなわけで、部活の遠征などが落ち着いた今日からヨーロッパについて勉強することにしました。どんな小さいことでも疑問に思ったことは時間をかけて徹底的に調べていきます。