2520 校内研究授業&研究協議
今日はなんと授業が1時間だけという日課でした。残り3時間は空き時間、もう1時間は、校内研究の全体受業の参観でした。放課後は研究協議です。昼休みにレクリエーション担当の生徒と最終の打ち合わせをしました。
さて、校内研究授業は数学でした。内容はわかるものの、どう教えるべきか、何を教えるべきかなどは、よくわからないので、この活動を仕組むのであれば、このゴールにするのであれば、という視点で観て、研究協議で意見を述べました。ICT端末の活用と主体的に学習する生徒の育成というのが研究主題の柱です。時間がかかりそうな作業を表計算ソフトを使って効率化し、本質的な部分に時間を使えていたのが良かったです。生徒の興味関心が高まるような活動の設定など工夫もあり、楽しそうに授業を受ける生徒の様子が見られました。一方で、ねらいがいまいち不明確な部分があり、まとめの部分から導入を観ると、1つ1つの活動やパーツがうまくかみ合っていないように感じました。このまとめをするために、この活動を設定して、こう発問してなどという逆算のことです。全体的にもう少しシンプルにスッキリさせられそうな印象を持ちました。
これで校内の研究授業が全て終わりました。前任校を含めて、毎年、全教諭が全員参観型授業、もしくは指定参観者型での授業を公開しています。失礼かもしれませんが、この毎年の積み重ねで、力量は確実に高まっているのでしょうか。コストパフォーマンスはどれだけ高いのか、それなりに疑問が浮かびます。コスパでは力量形成につながらないとか、研究授業でコスパを考えるなんてというかたもいらっしゃるかと思いますが、コスパのない授業は、研究授業以外への応用が難しいでしょう。それでは、研究授業と比べて、圧倒的時数の多い日常の質が高まりません。日常の質が高まらないと、生徒の学力向上にはつながらないと思います。低コストで高パフォーマンスの授業と聞くと、うーんと思う方もいるかと思いますが、現状の学校現場に高コストをかけられる余裕はないと感じています。時間的な制約などがある中で、限りなくパフォーマンスを良くしていく、かつ、コストを必要以上に、もしくは、日常の授業と比べてかけすぎないということが、今後、考え方として大切になってくるのではないかと思います。まぁ、考え方はいろいろあるでしょうが。私は、これまでの研究授業で、準備にそれなりの時間をかけてきましたが、次年度以降、同じ内容を授業するときに、研究授業でしたのと同じようにするかというと、そうはできませんでした。特別なことをしてきたのだと思います。冷めてるように感じるかもしれませんが、考え方は、人それぞれです。自分がやりたいと思ったら、もしくは、頑張ろうと思ったら、やればいいと思います。私もこんな書いておきながら、次の自分の研究授業は、また特別な授業になるかもしれません。