2506 4冊目『策略 ブラック仕事術 誰にも言えない手抜きな働き方』

明日から公立高校一般選抜試験が行われます。今日は、最終の事前指導を含めて午前中のみの授業で、給食後、下校という日課でした。午後は、新入生説明会や体験授業、部活動体験がありましたが、私は特に出番が無かったので、職員室で通知表の所見作成と成績処理を進めました。

 

生徒が帰った後の昼休みは読書をしました。今日は、休憩時間が短くなった(本当は、時間をずらして確保していいのでしょうけど)ので、小説の1節分くらいしか読めませんでした。周りの先生方のほとんどが仕事をされています。このような光景は学校の職員室だけかもしれません。生徒と何かをしないといけない場合は仕方ないですが、それ以外の場合は自分のために時間を使ってよいと思います。休憩時間の過ごし方は、個人の自由ですし、仕事をしないといけない現状はどうにか変えないといけないのでしょうが、難しいのかもしれませんね。仕事したくないということではありませんが、勤務時間外業務を前提としてはいけないと思います。今の自分のスタンスが今後、退職するまで続けられるかはわかりませんが、そうできるように働き方を考えて工夫しようと思っています。

 

さて、50冊読破目標の4冊目です。土日を使って1冊読み終えました。中村健一先生の『策略 ブラック仕事術 誰にも言えない手抜きな働き方』(明治図書 2023)を読み終えました。

 

勤務時間内に仕事を終えられるためには段取りが大切であるという主張に同感です。そのためのタスクリストの重要性については、多くの人が納得することであり、実際に作成している人も多いと思います。しかし、ただ単に期限とタスクを記入したものだけになっていると思います。中村先生は、これを1日単位で作成し、タスクに重要度と優先度をつけてその日のスケジュールの中に位置づけています。私も意識していますが、この細かさが大切なのだと感じています。「手抜きするために手抜きできない仕事」という言葉が印象的でした。タスクと使える時間を把握し、いつ何をやるのかの計画を立てないと、場当たり的に仕事をすることになり、時間を無駄遣いしてしまします。これでは、効率は上がりません。中村先生は、仕事に対する考え方だけではなく、具体的にどうやっているのかの実例を非常にわかりやすく豊富に提示されています。具体例のわかりやすさと豊富さが中村先生の本の特徴の1つです。具体例は、小中の校種による違いはありますが、中学校教師にも真似できることが多くあります。また、学級づくり・学級経営のスペシャリストとして学級の安定と仕事量の関連性について言及し、学級の安定につながる要素を具体的に示されています。中村先生と読者は、勤務校や目の前の生徒の実態、組織の中での立ち位置や働いている地域も家庭の状況なども違います。大切なことは、中村先生の考え方や具体例を基に自分に合った考え方とやり方を見つけることだと思います。