2456 夏休み15・16日目

夏休み15日目は、東京体育館で道徳のチカラ全国大会。朝から新宿ー千駄ヶ谷間を移動。JRで5分。早い。しかも、駅の改札を出た目の前に東京体育館がある。暑くて、外を歩く時間を1秒でも減らしたいことから考えても良い立地だと思った。グーグルマップで見たときは、もっと歩くものだと思っていた。

 

 

開館後、会場設営して実践記録提出をよびかける。受付をする時間がないまま授業検討へ。班ごとに分かれて検討し、全体検討に1本を上げるという流れ。全体検討では、辻川副長と桃﨑GMが講評。全国から30人くらいが参加した。

 

私は、「悪意なきデマ拡散」の実践レポートを提出した。人を困らせたり、いいねを集めるためのデマ拡散ではなく、困っている人のため少しでも情報を共有したいという善意でリツイートした情報がデマ情報だった場合、この行為はい方ないのかを子どもたちと考えたかった。班内で検討をしていただく。4段階評価で全員が3評価。次のようなコメントをいただいた。

・意見を%で答えさせる問い方が良かった。

・なんだか難しいところもあるなと感じた。

・ネットリテラシーをもっと学ぶべき…これと組み合わせると最強。

・生徒の考えが2つに分かれた発問は良い発問だと感じた。

・文章量が多いので、生徒がついてこれるか心配である。

・情報モラル教育として重要な授業だと思った。

・複数示されたデマ情報のうち、1つに絞るとよいと思った。

・震災とそれに関するSNSのデマ拡散というネタにリアリティがあって良い。

・仕方ないかどうかを問うた発問で、「仕方ない」と答えさせたらダメなのではないか。

・発問が細かく設定されすぎている。

 

好意的な評価は素直に嬉しい。しかし、批判にしっかりと耳を傾け、修正すべきところを修正したい。自分と他の人の視点や感覚は違う。自分の中にはなかった視点、感覚を知れることが人に授業を見せ、批判を受ける最大の学びだと思う。その分だけ、視点が広がり、感覚が鋭くなり、授業の精度が上がる。特に、これまで何本も授業を創られてきた方々の視点と感覚は鋭い。もちろん、授業づくりに手は抜いていない。教材作成の段階で、自分ができる配慮をしたり、懸念材料を無くしたりしている。それでも、コメントを聞いて、自分が知らなかったこと、配慮がたりなかったこと、教材作成で大切なことのうちかけているところに気づかされる。今回もそうだった。

 

昼食は、会場内のレストランで初めてカブサを食べた。サウジアラビアの炊き込みご飯らしい。エスニックな料理は初めて食べた。最初の何口かは、おいしいと感じたが、こめがタイ米?で、味があまりなく、香辛料の味しかしなくなったなという感じだった。一緒に盛られているチキンと食べたらおいしかった。

 

 

午後は、道徳授業づくりの講座を20分。慣れていないので3分余る。桃﨑GMが救いの手を差し伸べてくださり、機関誌の紹介という形で20分終了。やっあぱりリハーサルが必要だなと感じた。佐世保セミナーで提案した授業づくりで意識していることと、多様性を扱う授業の構想に加えて、模擬授業も1本入れた。長崎市にスタジアムシティが開業することで2つの路面電車の電停名が変わる。(長崎電気軌道とスタジアムシティ側の合意らしい)このことについて、新聞で賛成・反対意見の投書が多いなと感じていた。郷土愛で1本作れないかと思っていたので作って提案したが、なんだか着地点の決め手が弱かったと感じた。講座を受けられた方からの感想は次の通り。

・「賛成派・反対派の共通点は?」→良い発問だなと思った。

・郷土資料を活用していて、参考にしていきたいです。長崎の電停のことも知れました。今後この問題を自分も見ていきたい。(追っていきたいと思います。)

・教材の開発がとても勉強になりました。

・普通とは何か?このテーマで授業をしてみたいと思った。

・道徳のみならず、他教科へもつながるお話でした。基本に立ち返って考えなおすことができました。

・児童に何を考えさせたいか→やればいいからの脱却

・授業で何をつたえたいのか、はっきりさせることを改めて意識したい。

・何を伝えたいか文にする…は、すごい。自分は指導書を読んで、伝えることを理解する毎日です。

・強度の道徳授業考えているところだったので、目標や教材から見直してみようと思いました。生徒の心に残っているか→残らない原因を考える。

・地域の特色を生かした教材開発、その仕方、思いを感じた。

・身近な題材をタイムリーに扱っていて良かった。課題解決型の学習の道徳化での提案だったと感じている。

・ながさきの変化について考えを持てているか、その姿勢を問うところに先生らしさがあると感じました。地元の教材開発を私もしてみたいと思いました。

・社会への課題意識をもとにした授業づくりの中で多様性について「色々」をどこまで想像できるかということに共感しました。

・こんな授業をしたい!こういう人に育ってほしい!という思いを強く持ち、教材を見つけたいと思いました。また、大人になってからも今後の人生で心に残るような授業をしたいです。

・地域から考える教材はとても参考になりました。

・地元を題材とした中でどうすれば開発できるかを考えさせられ、とてもためになりました。

・この授業を通して何を伝えたいのか、こういう授業をしたい、こういう生徒に育ってほしいという思いを持つことが大事だと思いました。

・教材を自分も早くつくってみたいと思った。

・授業の開発の5つの視点、4年目にして、あの視点かと驚きました。心に残る授業か…というのがやっぱり一番だと思います。長崎の電停の2つの主張の共通点を考えるのは、なるほどな…と思いました。黄着点が明確だとブレなくていいですね。

・若いのにスゴイ。

・改めて地域教材を作ろうと思いました。

・地元愛を感じて良かった。自分も中日ドラゴンズの授業をもっと作っていきたい。

・地元、身近、具体的の3点が揃っており、生徒が真剣になりそう。

・郷土愛をどのように授業にとりいれるのかを聞かせていただき、とてもためになりました。ただ、その中の投書について反対と賛成のバランスがよくないので、どうかな…と思いました。

・先生の郷土愛を感じる思いの伝わる授業でした。受ける生徒も自分ごととして生活と学習がつながっていることを実感して考えられると思います。

・年に数回の「交流」だけでは”偏見”はなくならないし、”普通”の接し方は不可能。”頭”でわかるのではなく、”ふれ合う”中で生まれる。視点・教材化のスタンスはナカナカいい感じ。授業記録を詳細に書くべし。

 

夜は懇親会。こんな隠れた名店がと思う店を貸し切って開催。さすが桃﨑GM。おかげで楽しい夜を過ごせた。

 

 

 

 

夏休み16日目も東京体育館へ。今日は、道徳のチカラ中学校セミナー。昨日と同じく、開館後、会議室へ行き、会場設営をした後、すぐに始まる。受付は後ほどという感じ。昨日の午前中にレポート形式で提出した授業をプレゼンで実施。ところどころ生徒の感想を提示しながら進めた。以下のような感想をいただいた。

・「気をつけないといけない」という生徒の振り返りが気になりました。何をどう気をつけるのかが書ける授業にすることが実践につながるのでは?と思いました。

・情報が正しいのか、誤っているのか確かめる方法を教えてほしい。

・子どもたち全員が知っている、共感できる教材で全員で考えることができるものだった。

・模擬授業になっていない。授業力=構想力+展開力←ここの部分が欠落している。態度を育てるとは何か。そして、どう評価するのか。

 

中学セミナーは半日で終了。参加者のコアメンバーで近くの店でランチをとって解散。千葉へ向かう。初めての千葉。疲れを取るべく、早めにチェックインして温泉につかり、洗濯物などをした。

 

2日間、講座や授業にレポートとたくさん評価を受けた。感想用紙に書いてくださっていることは、良い評価、肯定的な評価が多い。それは素直に嬉しいが、自分の高めるために、厳しい意見にしっかりと受け止め、次に生かしたい。

 

来年の全国セミナーが今からとても楽しみである。