1883 円高はわかったみたいだけど、円安はわからなかったみたい

先週の公民の授業で円高と円安の説明をしました。理解するのが難しいかなと思っていましたが、説明してみると、意外とあっさりと理解してくれました。

 

理解するのが難しいと思っていたので、説明の仕方について、他の学習用語よりも時間をかけて考えたのが良かったのかもしれません。

 

さて、今日は、前時に理解した円高・円安のそれぞれの状態が日本の貿易にどのような影響を与えるのかについて学習していきました。

 

円高の状態は、企業にとってモノを輸入することに有利に働くということに関しては、私が特に解説をしていない状態でも、考えて判断できていました。大変すばらしいことだと思います。また、なぜ、輸入することに有利に働くかについても、外国からモノを購入する日本からすれば、同じ支払金額でより多くのもの、より高価なものを購入できるからということを答えられていました。このように、事象について、その理由も正確に考えられていたことに、心の中で「やるじゃん!」と、驚きつつも感動していました。

 

しかし、円安の状態では、企業にとってはモノを輸出することに有利に働くということについて、それがなぜなのかを説明することにとても苦労していました。円安が輸出に有利に働くということは、円高の逆ということからも判断で来たようです。しかし、それがなぜなのかを説明することに苦労していました。理由を尋ねたときに、漠然としている回答でした。日本からモノを買う外国の立場に立てば、円安の状態のときは、円高の時の日本と同じで、同じ支払金額でより高価なものや、より多くのものが買えます。これを理解するのに思ったよりも時間がかかってしましました。日本とは別の立場(外国の立場)から見るという多角的な視点での考察力に課題を感じました。

 

授業は、次回から国際政治・国際社会の内容に入ります。外国の立場で現代社会んぼ今を見る機会も増えますから、この内容の時に外国から世界の今を見る力を鍛えていきたいと思います。