1700 論語より

論語』の中に次のような一節が出てきます。


学而不思則罔 思而不学則殆」


書き下し文は、「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆うし」です。


大体の意味は、「学ぶだけで思考しなければ知識を生かすことができず、思考するばかりで知識を学ばなければ賢明な判断ができない」というものです。


教師修業も一緒だと思います。


研究大会、校内研修、セミナーに参加するだけ、教育書、教育雑誌を読むだけ、人の授業を見るだけでは、知識は増えるかもしれませんが、実践は何も変わりません。逆に、学ばず考えて実践するだけでも、その実践はどこかで行き詰まってしまうと思います。


論のある実践、実践の元になる論の両方を得るために学ぶことが、大切だと思います。どちらかだけではいけません。


おそらく中学の国語の時間に出てきた論語の中の一節ですが、その当時はここまで深く共感できませんでした。勤務校の生徒が自学ノートに書いているのを見て、思い出し、とてもいい言葉だなと今になって思えましたので、研修ノートに書き込みました。


論も実践も深めていける教師を目指します。