1643 教科書を読みたくなる工夫

非常勤講師として授業をする中で、授業が単調だという課題を感じている。


教科書を読んで、板書して、まとめて、プリントをしてという感じで、発問もうまくつくれていない。授業が淡々としていて、授業として機能していないと思ってしまう。


そう感じる中の今日、島の勤務校で、授業をするときに、導入を工夫してみた。と言っても、大したことではない。


今日の教科書のタイトルが【鎖国下の外交政策】であったので、黙って板書し、「このタイトルを見て、何かおかしいところや疑問、気づきはありませんか?」と問いかけた。


すると生徒からは、「鎖国で国を閉めているのに、海外とのやり取りみたいなのが行われるのはおかしい」というような意見が出された。


私の狙い通りの発言が出てきて、よかったと思う。


生徒の発言後、「おかしいよね?なんで江戸幕府外交政策をするんだろうね?教科書を読んでみよう」と言って、教科書を読んでいく。


教科書を読む体制になるのがいつもより速かった。これだけでも良い変化だった。


読み終わった後に、「なんでかわかった?」と聞くと、ちゃんと回答を即答していた。


これだけでも良い変化だと思う。


たったこれだけだが、導入で課題意識を上手く持たせられたと思えた。


課題意識を持って教科書を読むと、その課題に対する回答や回答のヒントが、頭に残る。それを実感できた。


ちょっとした成功を感じた。


今日の帰り道は少しホッとした気持ちで帰れた。


次回は他の課題を解決できるように頑張りたい。