1578 8冊目『この世に命を授かりもうして』

2020年50冊読破目標の8歳目です。

酒井雄哉さんの『この世に命を授かりもうして』(幻冬社 2017)読破です。

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酒井さんは7年かけて、地球一周分と同じ4万kmを歩く千日回峰行を2回万満行された阿闍梨さん。

歩くということと、命とか生きることに関しての考えから、ノートに書き取ったことを元に考えたことがある。

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①ご縁を結べるかは、その時「動けたかどうか」ってこと、つまり「やるか、やらないか」だよ。

「縁があれば会えるし、縁がなければ会わない。縁があっても通りすぎてしまうこともあるわな。気づかないまま、すれ違っちゃう。誰にもご縁というものはあるものなんだけど、そのご縁に気付けたかどうかで、縁を結ぶことができるかどうかが違ってきちゃうんじゃないの。ご縁はいろんなところにあるけど、そのご縁を結ぶことができるかどうかは、そのとき「動けたかどうか」ってことなんだよ。それが、「やるか、やらないか」だよ。「やる」って決めてずっと動くということは、ご縁を結んでいるんだ。いろいろ理由をつけて「やらない」と、ご縁が通りすぎちゃう。

行動することは大切なことだと思っている。例えば、セミナーで模擬授業をやらないか?と言われた時に「やる」と言うか、「いや、ちょっと」というかで、その後が変わる。それは、前に立つことで結ばれる縁があると思うし、やったことで何かが変わるきっかけになるかもしれない。その変化がさらに自分といろんな人を合わせてくれると思う。そういうわけで、迷ったら、「やる」ということ、つまり行動することが大切だと思う。行動することで結ばれる縁や出会いがあると思う。人は出会うべく人に会うという。それも一瞬早くなく、一瞬遅くなく。確かにそうなのかもなと思う。大学でボランティアやりますと立候補したことで、師匠にも会えたし。

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②歩くことは心の贅沢

「乗り物に乗って、楽して簡単に目的地にたどり着いちゃうより、歩いて人と触れ合ったりする旅のほうが、心の贅沢をしているんじゃないの、って気がしたね。」

同じことを思う。自分の場合は、歩くのは街の様子をゆっくり見たいということや、その日の気温や風邪、陽の強さなどを五感を使って感じたいということもある。それに、バスや電車では数秒程度で通り過ぎる景色にも新たな発見があったりする。また、何か面白いものはないかなとも思いながら歩いていると、歩くことが楽しい。

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③命の長さよりも、中身が大切

「決して命を粗末にしていいってことではないけれども、大事なのは、命の長さよりも、その人生をどう生きたのかな中身だからな。」

全くその通りだと思う。でも、自分は長く生きたいなとも思う。

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④1日を精一杯生きることが、生まれた人の責任

「あなたのろうそくが燃え尽きるまで、一日一日を精一杯生きることが、この世に生を享けた物としての責任だしな。」

精一杯生きることが、生まれた人の責任。こんな考え方は自分の中にはなかった。

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⑤生きていることを楽しみなさい!

「生きていることを楽しみなさい!一生懸命、前向きに歩いていけば、それが生きる力ですよ、ということですよ。」

いい言葉だなと思う。せっかく生まれてきたのだから、やっぱり生きることを楽しみたいと思う。きついことも苦しいことも、悲しいこともいろいろあるけど、それでも生きていられることって素晴らしいことだと思う。

この世に命を授かりもうして (幻冬舎文庫)

この世に命を授かりもうして (幻冬舎文庫)