2019年50冊読破目標の23冊目です。
伊坂幸太郎さんの『終末のフール』(集英社 2009)読破です。
8年後に隕石が地球にぶつかって、絶対に死ぬとわかっていたら、どんなことが起こるのか、実際はあり得ない話らしいですが、8つの短編の中からいろんなことを考えました。
物語の世界は、後3年で隕石がぶつかることになっている仙台市です。
いろんな問題が起こるんだなと思いました。食糧確保が難しくなること、インフラが機能しなくなること、治安がものすごく悪くなること、理不尽に殺されることなどなどです。
後3年生きたとしても、絶対に訪れる死に対して、今を生きることの大切さや良さとはなんなのでしょうか。何のために生きるのでしょうか。絶対に死ぬと分かっていても行きないといけないのでしょうか。いろんなことを考えました。
物語の中なりましたが、もし、妊娠していることがわかった時、あと3年しか生きられないと分かっている赤ちゃんを産むべきでしょうか。
ここも考えさせられました。
もしかしたら、世界がいつ終わるかわからないことって、日々を安心して、幸せに生きるために必要なことなのかもしれませんね。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/06/26
- メディア: 文庫
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