前に出て、実際にネタを披露するというのは、それだけで学びになります。自分の指示や説明で会場の先生方がしっかりと動けたか、理解できたか、また表情や反応をみると、自分のネタの流し方や盛り上げ方の問題点などに気づけます。
ちなみに、「帰れま10」については、兵庫の古川光弘先生、奈良の土作彰先生、山口の中村健一先生方が、とても褒めてくださり、様々なセミナーやご自身の教室で使ってくれているそうです。とてもありがたいことです。詳しくは、『もっと笑う!教師の2日目』(黎明書房)に、書いてありますので、ぜひ読んでみてください。

- 作者: 中村健一,ゆかいな仲間たち
- 出版社/メーカー: 黎明書房
- 発売日: 2017/12/01
- メディア: 単行本
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ネタは、同じなのですが、土作先生と私では、進め方に違いがありました。私は「楽しいゲーム」として、このネタを開発しましたが、土作せんせいは、それをベースに「学習につながる楽しいゲーム」に、一段高ていました。ここが、私と土作先生の差だと思います。
全員が、同じものを比べてみているはずなのに、視点や感じたことがそれぞれ違いました。この違いがとても勉強になりました。他の人が、どんなことをみているのか、どんなことを感じたのか、そこを知れるのはとてもいことだと思います。自分の中にはなかった視点や配慮すべき点を得ることができるからです。
1日経って考えたことは、私と土作先生のどちらの「帰れま10」も、必要なのではないのかなということです。
土作先生流の「帰れま10」は、とても素晴らしいものですし、学習機能を持つネタとして、とても魅力的です。しかし、社会科が苦手な子もいますし、学習色を無くして、ゲームとして、純粋に楽しまるようにした方が、社会科への興味や関心を持ってくれる子どもたちもいるのではないのかなとも思います。
つまり、どちらの「帰れま10」も選択肢として持っておくと、目の前の子どもたちの実態に合わせて、より効果的にネタを使えるということです。
ここまでネタについていろいろ考える日が来るとは思いませんでした。シンプルで楽しく思えるネタもいろいろと考えると奥が深いのだなと思いました。