2017年50冊読破目標の38冊目。
梅田悟司さんの『言葉にできるは武器になる』(日本経済新聞出版社 2016)読破。
1番印象に残ったのは、以下の部分。
(引用開始)
大切なのは、内なる言葉の存在をはっきりと認識し、内なる言葉の語彙力と解像度を上げることである。その上で、外に向かう言葉を鍛える方法を知ることにこそ意味がある。話すべき内容である自分の思いがあるからこそ、言葉は人の心に響いたり、人の気持ちを動かすことができるようになる。どう言うか、どう書くかではなく、自分の気持ちを把握した上で、自分の意見をどう伝えるか、どう書ききるか、でなければならない。
(引用終了)
数日前に書いたように、教員採用試験の面接練習で、自分の思いがグラグラしていることや上手く言葉にできないことを感じ、また、このブログを読んだ友達が、事実や体験の紹介で終わっていて、私がどう感じたのか、どう思ったのか、どう考えたのかなどがあまり書かれていないと言うことを指摘してくれたことがあり、話術などよりも、自分の思いをきちんと整理するように心がけようと思った。
そんな今だからこそ、この部分が印象に残ったんだと思う。
内なる言葉とは、無意識のうちに、頭に浮かぶ感情や、自分自身と会話することで、考えを深めるために用いる言葉である。
外に向かう言葉とは、話す・書く・聞く・入力する言葉など、普段のコミュニケーションで用いる言葉である。
この本を読みながら、自分が伝えたいことがないのに、または、はっきりとしていないのに伝え方だけを鍛えている自分を改めて認識できた。
外に向かう言葉を鍛える時間よりも、内なる言葉を磨く時間を時間を増やしていこうと思う。
- 作者: 梅田悟司
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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