684 32冊目『自ら向上する子どもを育てる学級づくり』

今日は、午後からアルバイトの面接を受けてきました。と、言っても、顔合わせみたいなものでした。数学と英語のテストは、それなりに解けたので良かったかなと思います。

さて、空いている時間で読書をしました。

2017年50冊読破目標の32冊目です。

赤坂真ニ先生の編著『自ら向上する子どもを育てる学級づくりー成功する自治的集団へのアプローチー』(明治図書 2015)読破です。

教員になったら、サブタイトルにある、「自治的集団」を意識した学級づくりを行っていきたいなと思ってます。

この本の中では、現場の先生方の実践が多く紹介されていました。

特に、海見純先生の「修学旅行の班づくり」のページが良かったなと思います。

教師の想いや予想に反する展開になった時の、その場での対応と、その後、どのように考え、どのような策で、どのように対処したのかということが思考過程とともに詳しく書かれてあったと思います。

実践は、うまくいくことばかりではなく、予想外の展開が起こります。うまくいった事例も知りたいのですが、同じくらい、うまくいかなかった時に、どう対応したのかについても知りたいと思っていますので、このようなことが書かれていたところがこれからの参考になるなと思いました。

また、以下の部分は、修学旅行の班づくり以外でも、同じことが言えると思いました。

(引用開始)
まず、前提として確認しておきたいのは、自治的活動であるからと言って、「じゃあ、生徒に何の縛りもなく自由に決めさせればいい」と考えてはならないということです。(中略)「自由に」という言葉には「学校という枠組みの中で許される範囲の」という目に見えない前書きが付いている(p.161)

教師は、生徒の活動には口や手を出しませんが、生徒が活動できるお膳立てまではしっかりとしてやらなくてはいけないのです。この、教師の側の準備が整っていると、生徒の活動はスムーズに進んでいきます。(p.137ー学級文集のご実践のページ)
(引用終了)

なんでも、じゃあ自分たちで自由に話し合ってごらん、決めてごらん。と、いって丸投げするのではなく、きちんと教師が計画を立て、準備をして、取り組まないと、自治的集団は作れないのだと思います。

自治的という名前が付いていますが、未熟な子どもたちを相手にするわけです。教師の関わりゼロでは、うまくいかないと思います。

まだまだ、勉強し始めたばかりですので、もう少し、いろいろな本を読んで、考えてみたいと思います。