235 説得

採用試験の勉強ばかりしているととても疲れて飽きてしまいます。今日はこのように感じたときに本に逃げました。


手に取ったのはY先生に頂いた家本芳郎先生の『〈教育力〉をみがく』です。


少ししか読めていませんが、その中で指導の基本は説得であるとありました。

 説得は指示や命令とは違います。指示や命令は一方的ですが、説得は、説得される方に納得いかなければ反論や質問、自分の意見を述べることを保証しています。

つまり、生徒の反論や質問に教師が答えていき、最後には生徒を納得させなければならないのです。


この説得をするために必要なことは、なぜ、生徒の行動や言動が指導の対象になるのかを教師がしっかりと考えなければなりません。つまり、なんでそれをやったらダメなのかを教師がしっかりと考えて、生徒を納得させられるだけの答えを持って指導をしないといけないということです。そうでないと、特に私のような若い教師は生徒の反論や質問に揺さぶられ、指導が成り立たなくなることも予想されます。


もう一つ言うならば、できるだけ短い会話の中で説得に成功しなければならないと考えます。説得が長くなるに連れ、生徒の中にめんどくささが生まれ、納得してないのに、「わかりました。もうしません。」と言う生徒もいるからです。これでは指導は成り立っておらず、再び指導の対象となる行動や言動を行ってしまいます。これでは意味がありません。


難しいです。なんで髪を染めたらだめか、シャツを入れないといけないのかなど、当たり前にダメとされていることも考えていくと、絶対的にダメだという理由を見つけることができません。今の自分の考えで生徒の反論のすべてに対応できるかと考えると、なかなか難しいと思います。ある程度の子には通じるかもしれませんが、納得するまで質問や反論をしてくる子がいたら、どこかで論破されそうな気がします。まだまだ修業、勉強が足りません。