1677 他人の目を通す

塾のアルバイト先で、教職を目指している大学生に、明日の佐世保教師塾で提案する予定の小さな道徳の授業プランを見てもらいました。


この子の反応や発問に対する答えを聞いていると、改良しないといけないことが見えてきました。


しかし、プレゼンスライドの最後のねらいを提示すると、言いたいことはわかるというコメントをもらいました。


ねらいはわかるし、指導展開や発問がそれから大きく外れてはいないということだと思います。しかし、この子の反応から、ねらいと実際の指導展開や発問に少しのズレがあって、しっくりきていないのだろうなと思いました。


私自身もそう思います。このズレを修正することが必要です。限られた時間ですが、もう少し考えます。


他人の目を通すことで、自分ではうまくいっていると思うことでも立ち止まって考えることができます。それは、今日授業を見てもらった後輩の視点や感想からもそうです。大学2年生の子で、おそらく道徳実践をそんなに学んでいないと思います。しかし、そのような子の視点から見てもらうことは大切なことです。素直な意見をもらえます。ありがたいことです。


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この子は、これまで何度か私の創った小さな道徳の授業を見てくれました。そのこともあってでしょうが、今日は、「夏休み暇なんで、自分も道徳の授業をつくってみたいです!」と言ってくれました。


この子は高校の数学を志望しています。高校には道徳科の授業はありません。それなのに、やりたいと言ってくれたことがとても素晴らしいことだと思います。


この一言は嬉しかったです。やってみれば、大変なことも、うまくいかないこともたくさんありますが、楽しいんです。創ることの楽しさを感じてくれればいいなと思います。


また、もう1人、別の大学院生も興味を示してくれています。この子とも、道徳の話をすることが多いです。今、院の実習を付属で頑張っています。私には体験したことがないことを体験する機会を持っています。この子の体験を聞くのも面白いです。


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こうやって、繋がりが生まれていくことで、私自身も成長できます。


2人がどんな授業を創るのか、楽しみです。私も同じ資料で創りたいと思います。

1676 明後日は佐世保教師塾

明後日に開催される佐世保教師塾で提案する小さな道徳の授業を創りました。


非常勤講師として勤務をしている中では、ずっと社会科の授業を創ってきたので、道徳の授業を創るのは久しぶりでした。


佐世保教師塾の開催自体久しぶりです。コロナウイルスの関係で開催できない期間が半年くらいありました。


同じ空間を共有して学ぶと、そこにいる人たちの雰囲気や場の雰囲気を感じられます。それが大きな刺激となります。


FBの佐世保教師塾に入っている方々にお会いできたらいいなと思います。いろいろと楽しみがあります。


あと数日あるので、提案性をもう少し高めたいと思います。

1675 気づいて、行動を起こす

久しぶりに飲食のアルバイトの話です。


新人の子が入ってきました。アルバイトをするのが初めてだという高校卒業したての子たちです。


まだまだ慣れない中だとは思いますが、できることをやろうと頑張ってくれています。私や他の先輩たちが指示を出さなくても、少しずつですが考えて動けるようになってきました。


私が、「次、これをやって」と言おうと思ったことを言われる前にやっています。それだけでも素晴らしいことです。


ほんの少しですが、できることが増えて余裕が出てきたと思います。それは、お客さんに対する接し方などを見ていれば感じます。


例えば、ある新人の子は、お客さんが床に落としたものを自分から拾いにいって取ってあげていました。お客さんのことをよく見ていないと、そもそもお客さんが物を落としたことに気づきません。そして、気づいた後に、さっと動いたこと(行動を起こしたこと)がさらに良かったです。見て見ぬ振りもできます。お客さんが自分で取るだろうと思ってわざわざ拾いにいかないという選択肢もあるのです。箸などなら、必ず拾いにいくかもしれませんが、お客さんが落としたのは、お客さんの私物です。それに対して、さっと拾いにいくという行動を起こしたことが素晴らしかったのです。


従業員だから当たり前だろうと言われるかもしれませんが、価値あることです。実際にお客さんは「ありがとうございます」と笑顔になっていました。


何気ないこと、さりげないこと、ちょっとした思い遣りで、お客さんは笑顔になってくれます。何年もこの仕事をしていないとできないようなハイレベルなことでなくていいのです。


笑顔で「いらっしゃいませ」と言う、お茶のおかわりをこまめに回ってあげる、この子のように、落としたものを拾ってあげるなど、自分にできることを一生懸命やればそれでいいと思います。


そうやって、お客さんのことを思って行動を起こすことが大切だと思います。


他県の先輩教師が教えてくれた言葉ですが、行動力は倖導力なのです。自分のちょっとした行動で、誰かをちょっと倖せにできるのです。


笑顔が素敵な子です。まだまだ慣れない中だとは思いますが、これからも頑張って欲しいと思います。

1674 地理が楽しい

島の勤務校での昼休みに、国語の先生と話をしていました。


その中で、「最近、〇〇くん(生徒)が、地理が楽しいと言っていましたよ!」と教えてくれました。


これを聞いた時に、嬉しいという気持ちよりも、ほっとしたという気持ちになったのが正直な感想です。


授業中のこの子の様子や反応を見ていると、あまり楽しんでいなさそうな様子で、授業を受けさせられているような雰囲気を出していたからです。


この様子を見て、なんとかしないといけないと思い、下記のような手立てを考えて、授業中に意識していました。


①授業に関係のない会話をシャットダウンしすぎない。ゲームの話や他教科の話、生徒が好きなことの話などで少し会話をする。

②生徒が少しでも呟いたり、言葉を発したら、それを拾い、話を広げる。

③生徒の興味を示したことを感じ取る。例えば、元禄文化化政文化を扱ったときには、浮世絵に興味を示し、自分の知っていることなどを楽しそうに話したので、私が東海道五拾三次や富嶽三十六景を美術館に見に行った時の話などをした。

④この中学校がある島に触れる。例えば、伊能忠敬が日本地図をつくった話をした時には、教科書に載ってある日本地図を見て、この島は描かれているかな?と一緒に地図を見て探す。

⑤生徒が自分が知っていることを気持ちよく話せるように、聞く姿勢を大切にした。明石家さんまさんの聞く姿勢を意識した。


これでも、一時的な凌ぎにしかなっていないと感じていました。そんな中で、上に書いたような国語の先生からの一言があったので、ほっとしたのです。


本当に楽しいと感じていなければ第3者には、楽しいと言わないでしょう。私への直接のコメントでないところで、楽しいと言ってくれていたことに素直にホッとできたのです。


同時にもっと楽しいと思ってもらえるように頑張りたいと思いました。


発問に対する思考活動や、教科書を読んで調べる活動など、こちらが想像していた以上にうまくいかないことがまだまだ多くありますが、また頑張ろうと思います。



1673 テストづくり

2つのうちの1つの勤務校のテストづくりを行いました。


この学校の生徒は2年生です。


意識したことは、「勉強した分だけの点数が取れることを実感できるテストをつくること」でした。


授業中に扱った内容や、学習プリントで考えたことなど、教科書・ノート以外からは問題を出しませんでした。生徒は、ワークを持っているのですが、そこからは出さないようにしました。もし、ワークも試験範囲に入れると、勉強しないといけない範囲が広がります。ワークは教科書の補助教材ですので、教科書をしっかり読んで、教科書の中の図や表、絵、グラフなどの資料をきちんと見直しながら勉強すれば、ワークを解かなくても、きちんとテスト勉強ができると思いました。


ワークをテスト範囲に入れなかった理由は、もう1つあります。私自身の経験からの話でもありますが、ワークを試験範囲に入れると、ワークをメインに勉強するようにならないでしょうか。私が受けてきた学校のテストでは、ワークからの出題が多かったので、テスト勉強=ワークを解けるようになる、だったと思います。教科書もノートもほとんど見直すことはありませんでした。


せっかく授業中にとったノートを見直さないなんて、もったいないことです。


教科書の補助教材として、ワークは学習した内容を本当に理解できているかを確認でき、学習を助けてくれますが、教科書の代わりにはなりません。「ワークを解けるようになれば、テストの問題が解ける」とはなって欲しくなかったのです。


きちんと、教科書を読み直し、ノートを見直して欲しいと思い、ワークはテスト範囲に入れませんでした。


生徒はどんな結果を出してくれるでしょうか。楽しみです。


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書き方を敬体に戻します。読んでくださっている方の目線を大切にしたいと思ったからです。

1672 発問に対する生徒の様子の変化

勤務校の一つで、毎時間1回は思考を促す発問を取り入れている。社会科の授業の中ではオーソドックスな発問も有れば、ちょっとオリジナルの発問もある。


勤務が始まった頃は、ただ、発問で聞きたいことを聞いていたが、それでうまくいかず、生徒が自分の回答や考えを何も書けなかったので、その事実から、発問をする時に何が必要で、なにがたいせつなのか、どんなことに気を使わないといけないのか、色々と考えて、発問するようになった。簡単に書くと以下のこと。



①メインの発問までのステップを設ける

②発問の言葉で焦点を絞る

③生徒の思考可能範囲を意識する

④発問に対して、思考できるための布石を置き、展開(流れ)の仕方を考える

⑤何か書いたらそれを褒める

⑥社会科的な答えのある思考活動に加えて、想像力や発想、自分自身の考えを述べる発問をする

⑦何か答えたら、褒める。そして、価値付けをする


特に③は難しい。たった2ヶ月のしかも、授業がある時にしか接していない生徒たちが、どこまで思考可能なのかをイメージして、①〜⑦に気をつけて発問をつくっているが、それでもうまくいかず、場が凍る時はある。


ただ、この数週間、この勤務校の生徒たちは、絶対に何か書くようになった。それだけでも素晴らしいことだが、いい視点での考えを発表してくれる。③で私が想像していた以上にいい発想や考え、視点からの回答がある。いい意味で、私の予想を超えてくれる。


子どもの姿が変わるのを感じている。自分が工夫しているところもあるが、生徒たちが、頑張ってくれていることは大きい。ちょっと負荷をかけているかもしれないが、それでもよく頑張っている。本当に素晴らしいと思う。

1671 隙間時間を活用する

毎日毎日授業創りに追われている。なかなかすぐにできるわけではない。ある程度の教えないといけない内容をまとめたら、それを授業を受ける子どもたちにどうやったら理解できるか、考えられるかを私が考えなければいけない。ここがパッと浮かぶわけではないから、授業時間の2倍、3倍と時間がかかる。


だから、いかに普段の生活の中でタイムマネジメントが出来るかということも、今の自分にとっては大切なことである。


以前、引用した松尾英明先生のブログの中にあった、『大人になったらまとまった時間がとりにくくなる』がよくわかる。


だからこそ、5〜10分でも授業づくりがてきるように、ミニノートなど紙とペンを持ち歩いている。アイデアの種を記録しておいたり、浮かんだ発問や、こんなことを考えさせたいなというものをその場その場で記録している。


これだけでもだいぶ授業創りが捗る。テーブルの前でしか授業創りができないということではいけないと思う。できることを、できるうちに出来るだけ進めるために、何をどう工夫すればいいのか、アイデアを持っておくことは大切なことだと思う。


どんなことにおいてもそうだが、隙間時間と言われるような5〜10分程度の時間を活用できることは大切なことだと考える。


もちろん、使い方はいろいろあっていい。上記のように使ってもいいし、テーブルの前に座る時間でのパフォーマンスを最大化するために休む時間に充ててもいいと思う。


ただ、やはり、5〜十分の隙間時間の使い方は大切であると考える。