1439 別にいいじゃないか

アルバイト先の塾で生徒にした話です。


例えば、満席のバスに乗っているときに、おばあさんが乗ってきたとします。そのときに、声をかけて席を譲りますよというも、その方はまだそんな歳じゃないと言って私の申し出を断ったとします。


こんなときに、席を譲った私はどんな気持ちになるでしょうか。


こんなことを生徒に聞いてみると、せっかく相手のことを思って行動したのにと思うだとか、恥ずかしくなるとか、そんな言わないでもいいじゃんという答えが帰ってきました。


なるほどなと思います。確かにそんな気持ちになるのも無理はないと思います。


でも、私は別にそれはそれでいいじゃんかと思うのです。


相手のことを思ってとった行動が裏目に出てしまったり、こちらの思いを受け取ってもらえないことも別にそれはそれでいいじゃんかと思うのです。


大切なことは、相手の気持ちを考えること、相手のことを思いやること、そして行動することです。ここまでは、やろうと思えば自分の意思でできます。だから、行動を起こすまでは、じぶん自身の話です。


そして、その行動に対して、相手がどんな反応をするのかは相手の話です。どんな反応をするかは、相手の中にある話です。


だから、自分にできることを全部やった結果の相手の反応がどうであっても私は別にいいじゃんかと思うのです。


繰り返しになりますが、大切なことは、相手の気持ちを考えること、相手のことを思いやること、そして自分にできることを行動に移すことです。


それに、バスの他の乗客の中にはもしかしたら、おばあさんに席を譲ろうかなと思った人がいるかもしれません。でも、行動に移したのは自分なのです。誰も行動に移さなかったことを自分がやったのですから、それはそれでいいじゃないかと思うのです。


こんな話を生徒にしました。


自分にできることを積極的に行おうとする気持ちが芽生えて、育てばきっと社会は少しずつ温かくなると思います。