756 第18回佐世保教師塾

昨日の夜に開催された佐世保教師塾に参加しました。


今回は、Y先生が道徳の授業に関するお話を2時間されました。


内容は、昨日の研修中に、実践された授業の解説付き模擬授業と、絵本『100万回いきたねこ』を使った、授業づくり演習、Y先生が過去に実践された授業紹介、質疑応答でした。


Y先生のお話の中で以下のことが特に大きな学びでした。


①子どもに考えさせたいと思う発問をつくる。

②魅力的な資料を見つけると、その資料を使った道徳の授業をつくりたくなるが、それは危ない。


①について

この話は以前にも聞いたような気がします。しかし、「あ〜、なるほどな」と思いました。

自分は何を子どもに考えさせたいのかを考える→考えさせたいことをストレートに聞く発問を作ってみる→聞き方を工夫する(ここが発問を練る段階)→発問の決定

こんな感じの流れが頭の中にできました。この一番最初をせずに、良い発問をつくりたいという思いだけが先走っていました。でも、この最初の段階がとても大切だと思いましたので、次に作る授業の時から意識して行きたいと思います。


②について

①に少し関係があるのですが、何かを考えさせるのに良いポスターや新聞記事を見つけると、すぐに授業を作ろうとしてしまいます。ポスターや新聞記事に書いてあることだけを使って、どんな発問をつくろうかな?と、すぐに授業づくりをしたくなります。しかし、これらの資料に魅力を感じている時は、批判的に資料を見たり、疑問を持ったりできないものです。良いものと思い込んでしまい、すぐに授業を作ろうとしてしまいますから、資料の表面だけを見た浅い道徳の授業になってしまいます。

ポスターを作った会社がどんな会社なのか、新聞記事に対して、本当にそうだろうか?などと批判的に見たり、疑問を持つことで多くの情報にたどり着けます。これを行なっている人と行なっていない人が作る授業は全く異なるものだということです。


教師塾の後半には、絵本『100万回いきたねこ』を使って、発問を作る演習がありました。これも、素材研究を行なっていない中での演習でしたので難しかったのですが、一つなんとか作って発表しました。


この演習の時は必ず発表するようにしています。発表することで、その発問に対して、Y先生からコメントをいただけます。それが、勉強になるのです。自分では、いける!と思っても、Y先生からのコメントで、「あ、その考え方は無かったなぁ」という自分の中に無かった視点や考え方をいただけます。


他の参加者が同じようにコメントをもらうことからも勉強にはなるのですが、自分で作ったものに対してのコメントでないと、刺激がないのです。


このような感じで、2時間学びました。

次回の開催がまた楽しみです。