今日は、『教師修業セミナー 2016秋 in 佐世保』当日でした。
愛知から愛知教育大学教授の鈴木健二先生をお招きしてのセミナーでした。
鈴木先生の①『教科書をこう活かす!鈴木流「教科書活用法」』②『身近な素材を活かした鈴木流道徳授業創り』の2つの講座では本当に学ぶものが多かったなと思います。
①では、「教科書をちょっと楽しんで見る」ということが日々の授業には必要である・構成要素をどう活用すれば授業を楽しむことができるか?を考える。という2つのことが印象に残りました。「楽しむ」という感覚・視点の大切さを教えてもらえた講座だったと思います。
②では、「身近な素材に気付くかどうかは感性の問題である」・「思考は鍛えるもの」・「教師の感動を生徒と一緒に感じたい。余計なことをせず、これでよいのではないか?」という言葉が印象に残りました。
今日のセミナーでは、15分間で、私が作った授業を模擬授業として提案させていただきました。
15分間が終了した後に、セミナーの参加者にA(とてもよかった)・B(一部改善点はあるがよかった)・C(どちらかというと改善点の方が多い)・D(改善点だらけである)の4段階で評価をしてもらいました。
私が行った模擬授業は、A1名、B・Cに20名・D0名でした。
発表してもらった評価の理由は以下のとおりです。
・Aさん(B評価):授業の初めと終わりに同じ発問をすることで生徒の変化がわかりやすいと思ったから。
・Bさん(B評価):一部のアイデアが良かったが、マナーというものは中学生は良いものと分かっているので、最初で、こういういいことの話をするんだなと生徒にネタバレしてしまうから。
Cさん(C評価):発問が難しくて、生徒(中学生)は答えられないと思ったから。
鈴木先生のご講評
・使用した素材や、教材に興味を持たせる工夫は良かったが、抽象的な言葉の操作で終わっていた。
・若いから仕方ないが、「マナー」というものへの考え方が薄っぺらい。
・「こころ」・「言葉(ことば)」・「行動(こうどう)」の3つの「こ」がマナーを生み出す。
・「マナーはひとをきれいにする」という言葉をつかっていたが、「きれい」というと言葉自体が抽象的である。
・マナーは偽善ではないか?しかし、偽善でも行わないよりも行った方が笑顔になる人がいる。では、偽善のマナーある行動は行うべきか否か問うても面白い。
・資料・マナーという言葉、どちらにしても掘り下げ方が甘い。
・表面的すぎる授業だった。
Y先生より
・美しい心とは何か?自分の中にしっかりと落とし込まなくてはならない。
・資料の言葉ばかりに注目している。言葉を使ってもう少し深めるべきであった。
・今回の資料だけでは不足。マナーある行動をとった新聞記事などがあればよかった。
・こころがキレイになると、周り人が寄ってきて、きれいな心が広がる。
・「マナーは人をきれいにする」というのは良い言葉だが、子どもたち(中学生)が考えるには難しい発問をしていた。
今回の模擬授業で行った授業は、いつもY先生にいわれる説教臭さをなくそうとしてつくりました。しかし、それでも、まだまだこんなに改善点がありました。
今の自分の100%の力をだしてつくった授業への評価です。まだまだです。
でも、講評を聞いていて、どんよりするというよりも、そんな考え方があるのか!とおもうことや、専門家やプロが見ると、また、何年も真面目に道徳をされてこられた先生が見ると、今の自分の授業はこう見えるのかと思うところがありました。
たった15分授業を行っただけですが、多くのことを学ばせていただけました。実際に模擬授業をスペシャリストの先生の前で行って、見てもらわなければ学べないことです。
学生なのにこんな体験をさせてもらったことに感謝です。
明日からまた頑張ります。