124 読破5冊目『「自分」で考える技術』

2016年50冊読破目標の5冊目です。やっと10分の1達成です(笑)。


鷲田小彌太さんの『「自分」で考える技術』(株式会社PHP研究所 2014)読破です。


哲学者の鷲田さんの本です。哲学書だけに最初はなかなか読むのが難しいなと思っていましたが、読んでいくと、そんなに難しい本ではないと感じました。


読書ノートに書き出したものの中から、いくつか引用して紹介します。

<引用開始>

1.ごく普通の者が知識、情報、経験の蓄積や取捨選択なしに、「こうだ」という思考を獲得することは、とても困難なことである。

2.自分で考えるためには、他者の考えはもちろん、種々雑多な経験や材料を収集しなければならない。

3.各領域のこれぞと思う人をきちんと下敷きにしない人の思考は、どんなに見栄えが良くても、大したことはない、と考えて結構である。

4.きっちり考えなければきっちり表現できない。

5.きちんと考えているか、漠然と考えているかは、書いてみればわかる。

<引用終了>


1と2では、思考するためには、まず、様々な知識を得たり、様々な情報を集めたり、様々な経験をしなければならないことが述べられています。自分が専門とすること(例えば、私なら教育)に全く関係のないことでも、広く手に取り、見たり聞いたりして、それに触れないといけないということです。また、3では、これらが思考をするときの土台になると述べられています。この土台なしに、思考することはできません。社会科は暗記科目だという批判がありますが、暗記、つまり覚えることなくして、考えることなどできないのです。この意味において、知識を覚えることは必要だと考えます。知識や情報、経験を土台とせず思考したものはその人の「思い込み」です。


4と5は私が最近感じていることです。考えを持つことはできます。いろんなことを考えて口にも出していますが、でも、書けないのです。例えば、2月末に提出した、1月の道徳授業改革セミナーin熊本の感想も、頭の中ではいろんなことを思いましたが、いざ、文章に起こそうとすると、なかなかうまく表現できないのです。これは、思うことで停まっており、考えるどいうことに至ってないからだったんだなとこの本を読みながら思いました。もちろん、土台の不足もありました。2015年の4月から現在も継続させていただいている中学校研修のまとめの文章も頭にあることがなかなかまとまった文章になりませんでした。これも同じことだなと感じました。


しかし、この本は読んでて面白く、友達にも読んでもらいたいなと思えました。


「自分」で考える技術

「自分」で考える技術