739 40冊目『有田和正の授業力アップ入門ー授業がうまくなる十二章ー』

2017年50冊読破目標の40冊目。


有田和正先生の『有田和正の授業力アップ入門ー授業がうまくなる十二章ー』(明治図書 2005)読破。


有田先生のお名前を知ったのは、大学3年生の時。その一年前ぐらいにお亡くなりになられていた。その後も、様々なセミナーで有田先生のお名前を聞いたり、実践の一部を知った。しかし、有田先生のご著書を読んだのはこれが初めて。


有田先生は、子どもに主体性を持って学ばせることができる方なんだなと思った。授業の中で、児童をいろいろ調べたくなるような状態にすることができる方といってもいいと思う。


また、この本を読みながら、有田先生ご自身がいろんなことを知ったり、調べたりすることが好きなんだろうなとも思った。だから、どうやったら、児童が調べたくなるかとか、主体的に学ぼうと思えるのかとかがわかるんだと思うし、その状態にさせることができるんだと思った。


社会科以外の実践、例えば算数とかの発問も載っていたけれど、これもとても面白かった。22歳の自分でも、うーん…、と考えてしまう。こんど、授業会の時に、友達に報告してみようと思う。


さらに、有田先生は、そう言えばなぜだろう?と、思わせるのがうまいんだなとも思った。これは、有田先生いわく、表面的な理解しかしていないことをわからせるということらしい。表面的な理解しかできていないから、それを揺さぶられた時に、なぜだろう?と思うらしい。そこから、本質的な理解に向かわせるというものである。


この揺さぶりも、教師が本質をわかっていないとできない。簡単に見えて、奥深い。理論は簡単なように聞こえるが、実際にこの揺さぶりをかけるには、相当いろんなことを知ったり、調べていないとできないと思った。


たぶん、有田先生の授業は大人がうけても、絶対に面白いと思う。


ご存命の時にお会いできなかったことがとても残念でならない。せめて、有田先生のご著書から学んでいこうと思う。



738 授業会

大学時代の同級生と授業会をすることになった。


事前に授業を構成してきて、月に一度か二度集まって、授業をし合う。授業会では、15分や20分の短縮版ではなくて、50分間使って授業を行う。そのあと、授業に対する意見交換を行う。これを参加者全員で順番に行う。


だから、メンバー自体も5人ぐらいで構成されている。たくさんメンバーがいた方が、授業後の意見交換などはいいのかもしれないが、多すぎると、一人当たりの発言の時間が減る。これは良くないと考えた。だから、これくらいの小規模な会にした。


授業をするのもだけど授業を構成するのも難しい。たがら、どんな指示を出すか、どんな発問をするか、そのほかにどんな活動を入れるかなど、一人で考えるよりも、何人かで集まって意見を出し合うことで、一人では考えきれなかったことや、自分の中にはなかった考えに触れるというような場になるようにもしたいと思っている。


授業をしていて、ここがうまくいかなかったとか、授業構成の段階で、発問がうまくつくれなかったとか、教科書のここをどう教えたらわかりやすいかアイデアが浮かばなかった…などなど、こんな悩み事はウエルカムである。


全員がまだまだ学び始めたばかりの20代。わかないことも多い。だけど、この会では、自分たちでいろいろとやっていきたいと思っている。教わるのはある意味簡単。だから、あえてわからないことやできないことは調べあったり、意見を出し合ったりする場でもありたいと思っている。


とりあえずは、初回の開催が決まったことが嬉しい。初回の開催日が楽しみである。

737 スマホを触らない一日

今日は一日ほとんどスマホを触らなかった。


今日一日を終わって電池の残りが98%だった。


いつも、何に使っているのだろうか?と思ってしまう。


電池の減りはスマホを触っている時間を表しているんだと思うから、最近は一日の終わりに何%使ったかよく見ている。


スマホは便利だから、ついつい触ってしまうが、触りすぎないように注意している最近である。


ちょっとした依存症対策。

736 社会科の授業の勉強もやっていこうと思う

目標としたい授業に出会うことは大切なことだと思っている。目標としたい授業ってのは、モデルみたいなもの。

自分の場合、道徳はY先生の授業をはじめ、目標としたい授業やすごい授業に出会ってきた。だから、目指しているものがある程度ははっきりしているつもりである。

しかし、社会科は、目標としたい授業にまだ出会えていない。自分が目標とする社会科の授業との出会いを求める努力をしていなかったこともある。

こういうわけで、現在は、自分自身のこういう授業がしたいなという理想のもとで授業づくりなどを行なっている。目の前に生徒がいる状況になってくると、これが少し変わってくるのかもしれない。

なんでもそうだが、目標が定まっていると進むべき方向がはっきりする。そこに向かって進んでいくうちに、いろいろ工夫をしたり、うまくいかなかったことを修正したり、改善したりできる。

しかし、目標が定まっていないとどこに向かったらいいのかわからない。行きたい場所に向かっていたけれど、着いたのは全く違うところだったということにもなる。

道徳も大切。だけど、社会科の教員を目指しているのだから、社会科を疎かにしてはいけない。いや、疎かにしてはいないけれど、道徳ほど勉強しようという強い気持ちはなかった。社会科の授業に関する本は買っているけれど、読まないまま本棚にある。

これから少しずつ社会科の授業の勉強も頑張っていこうと思う。

735 インプットとミニアウトプット

インプットとアウトプットのどちらが大切か?ときかれた時に、アウトプットだと答えてきた。


しかし、鈴木健二先生の『道徳授業上達10の技法』を読んで、今の自分はインプットを増やすべきだと思うようになった。


鈴木先生の本より引用する。

(引用開始)

情報量が少ない人間の発信する情報は貧弱であり、発想も貧困である場合が多い。(中略)膨大なインプットの中から精選して「精度の高い」アウトプットを目指す。これがプロの仕事なのである。一流を目指したいなら、常にインプットを意識して、あらゆる情報を収集すべきである。

(引用終了)


教師になるために勉強をしていると言っても、まだ始めたばかりだし、現場経験もない。そんな自分が、いくら質の高いアウトプットをしようとしても限界がある。


今は、好き嫌いをせず、いろんな教育書を読み、いろんなセミナーに参加し、様々な体験をするなどして、いろんなことをインプットしするときだと思う。


その中で、アウトプットできそうなことがあればアウトプットしていけばいいと思っている。アウトプットというほど大げさなものではなく、ミニアウトプットみたいな感じかな。


ただし、鈴木先生が言われているが、インプットが目的になってはいけない。現場に立った時に実践というかたちでアウトプットすることを考えながら、インプットと今の段階でできるミニアウトプットをしていきたい。

734 最近、アルバイトをしていて考えていること

アルバイトをしていて思ったこと。塾のアルバイトでも、ホテルのアルバイトでも当てはまること。


全ての仕事がとは言わないが、仕事の中の一部には繰り返しが必ずある。毎回、1から10まで全く違う仕事なんて存在しないような気がする。ならば、毎回の仕事で、どうやったら効率を上げられるか、どうやったら早く終われるかを考えながら仕事をするべきだと思う。そうすると効率をあげようとして工夫が生まれる。


工夫が生まれると、時間に余裕ができる。時間に余裕ができると、心に余裕ができる。心に余裕ができると、予想していないイレギュラーが発生しても、落ち着いて冷静に対応できる。


イレギュラーに落ち着いて対応している姿は、周りの人を安心させることができるように思う。バタバタしてたら、周りの人は、聞きたいことがあっても話しかけづらいだろうし。


まぁ、そういうわけで、工夫なき繰り返しはダメだと思っている。アルバイトだから言えることなのかも知れないけど。

733 39冊目『現場発!失敗しないいじめ対応の基礎・基本』

2017年50冊読破目標の39冊目。

辻川和彦先生の編著『現場発!失敗しないいじめ対応の基礎・基本』(日本標準 2017)を読破した。

辻川先生とは同じサークルに所属しており、いつも様々なことを学ばせていただいたり、私が持って行くレポートに対して様々なアドバイスをいただいている。

書名にある「現場発」通り、現場の先生方が書かれているため、実践や理論が具体的だと思った。

教員採用試験の一次試験対策でも、二次試験対策でも、いじめにどう対応するかと質問された時を想定して、自分の考えをまとめ、答える練習をして来たけれど、その答えでは、現場では何もできないで終わるなと思った。

特に、今の自分は、第1章の基礎知識編と第2章の予防編について、もう少し深く勉強しないといけないと思った。この2つは、現場に出る前にしっかりと勉強をしておくところだと思うし、勉強できることだと思っている。

自分はいじめを見抜けるのかな。ちょっと不安。
でも、自分がいじめの予防や、いじめが起きていないかなと意識して教室の中を観るのと観ないのでは、いじめを発見できる確率が格段に違うんだろうなということも思った。

いじめをどう予防するか、いじめが起こってしまったらどう対応するか、どんな場面でどんないじめが起きるかと、それぞれの場面での対応の仕方などを知れた。

いじめられている時に「嫌だ」とか、「僕(私)は、いじめられています」って言える被害者の子ってどれくらいいるんだろうなと思った。そんなに多くはいないような気がする。だから、教師のいじめを見抜く「眼」だとか、これ以上は危険だと「判断できる力」が絶対的に必要になると思った。

できないこともある。不十分なところも絶対にある。でも、できること、やらないといけないことに継続的に全力で取り組むことが大切なんだと思った。


現場発!失敗しないいじめ対応の基礎・基本

現場発!失敗しないいじめ対応の基礎・基本