494 10冊目『センスは知識からはじまる』

2017年50冊読破目標の10冊目です。


水野学さんの『センスは知識からはじまる』(朝日新聞出版社 2014)読破です。


センスというと、多くの人が服のセンスなどをイメージすると思います。しかし、スポーツの世界にも、バッティングセンスなど、センスが必要な場面があります。そして、教育の学校現場にも、私はセンスが必要な場面が多いと感じています。


水野さんは、センスを数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力であると定義しています。


また、センスとは、知識の集積であるため、意識して、多くの知識を得たり、体験をしたりすることが大切だそうです。


この本では、自分がセンスがない人だと感じている人でも、知識を獲得していくことで、より良いセンスを身につけられるとしています。その方法や考え方などがとても勉強になりました。


料理人、デザイナー、コーディネーター、プロスポーツ選手、教師…どの職でも、プロと呼ばれる人や、一目置かれる人はセンスのあるものを作り出せる人だと思います。


センスのある人が作るものや、センスのある仕事をする人は、作り出したもの、働き方で、周りの人やお客様を驚かせ、感動を呼ぶことができると思います。


技術の獲得によって、ある程度はどんな人でもいいものを作り出せます。しかし、そこから頭一つ出るためにはセンスが必要なのではないのかなと思いました。


センスは知識からはじまる

センスは知識からはじまる

493 初日

大相撲が好きで毎場所テレビ観戦しています。


大阪で開催される春場所が今日始まりました。


今場所から稀勢の里が第72代横綱として土俵を務めるようになり、4横綱時代となります。


私が初めて大相撲をテレビで観戦した時は、まだ関脇の立場でした。


稀勢の里が会場内に姿をあらわすと、大きな歓声が起こっていました。初日の今日は、見事に勝利し、ここでも大歓声です。


これだけ多くの期待を背負っている横綱がこれからどのように15日間、そして、来場所以降を務めていくのか、楽しみです。

492 メモを取ること

アルバイトで、後輩が少し責任のある業務を初めて行いました。


私も何年もその業務を行ってきており、引き継いだ形です。ですから、私が、後輩の指導を行いました。


初めてながら、とてもよく頑張っていたと思いますし、頑張ろうとする姿勢や気持ちが見えました。とても良いことだなと感じました。


初めてですから、うまくいかないことやミスをしたりすることもあると思います。これから数をこなして行く中で、その数を減らしていければいいと思います。数をこなす中で、臨機応変な対応もできるようになると思います。


さて、頑張っていた後輩ですが、一点、残念だなと感じることがありました。それは、メモを取れと言っても、取らなかったことです。


記憶は時間が経つにつれて無くなっていきます。次に同じ業務に当たる前に、今回のメモがとても役に立つのですが、今回、メモを取っていないので、次回はどうなるのか心配です。


私が、中学校で研修をするときもそうですが、教えていただいたことや感じたことをその時にメモして、それから、アウトプットします。


アウトプットがなければ成長はありません。メモはそのアウトプットを行うための一つの材料だと思います。


たかだかメモかもしれませんが、大切なことだと思います。

491 10分の話をして感じたこと

今日は久しぶりに中学校研修に行きました。


現場に出ると、様々なことにハッとさせられたり、生徒から元気をもらえます。


今日は午前中だけの研修でしたが、学ぶことが多かったです。


その中で、今日はY先生の社会科の中で2回話をさせていただきました。


1年生のあるクラスで10分、2年生のあるクラスで5分です。


この話の難しいところは、基本的に決められた時間、私がクラス全員に向けて話続けることです。


会話であれば、相手の反応があるので、お互いにボケたり、ツッコミを入れたり、相手の話に同感したりして、笑が起こったり、和やかに話ができるのですが、40人の前で話すときはなかなかそうはいきません。


だからこそ、話術を学ばないといけないのだと思います。


さて、今日、話をそれぞれのクラスでしたあと、それぞれ、生徒の何人かが言葉をかけてくれました。


このような言葉や、話中の生徒の眼差し、表情が本当の評価だと思っています。


1年生のクラスでは、話をしている時の生徒の表情はよく、真剣に聞いてくれていることが伝わってきました。しかし、1人だけ、どうしても顔を上げてくれない子がいました。どうにかして聞いて欲しかったのですが、ダメでした。話のあとには、1番最後にボケた、そのボケがなければよかったのにということを言われました。


2年生のクラスでは、子どもたちのリクエストに答えて、怖い話をしました。こちらは、だいぶ好評で、多くの生徒が、今日の話はとても怖かったとか、鳥肌が立ったというコメントをくれました。


しかし、2年生のクラスでの怖い話は、ある女の子が耳をふさぎながら聞いていたのでほどほどに怖い話にするか、あんまりしないようにするか、そこらへんも考えないといけないなと思いました。多くの子は怖い話を望みますが、そうでない子がいることも忘れないようにしなければならないなと感じました。


少しだけ話すときの間や例え、溜め、声の抑揚などを意識できましたが、なかなか難しいもので、思ったよりうまくできませんでした。


話術について勉強できたことも、いざ、やってみるとなかなかうまくできないものです。教師にとって、話術も勉強の一つですから、また頑張りたいと思います。

490 何をどこまで教えなければいけないのか

社会科の授業を作る時の話です。


授業では、教科書を教えなければならいとY先生に教わりました。


学校教育法34条に明記されている通り、教科書には使用義務がありますし、教科書は、法のピラミッドに位置付けられている学習指導要領に基づいて作成されているからです。


さて、教科書を教える授業を作る中で、何をどこまで教えなければならないのかということが疑問になりました。


まず、授業を作る時に着目するのは、教科書に書いてある本文です。では、この本文に書いてあることの何を取り上げて、どこまで深い話をすればいいのでしょうか。

授業で取り扱う内容の取捨選択と深め具合に関する疑問です。


一つの基準となるのが、高校入試の過去問です。多くの生徒が高校入試を体験するでしょうから、この基準は外せないものです。この基準を意識すると、高校入試問題の過去問研究をして、そこから頻出の問題に関わることに時間をかけて授業の中で取り扱うようになります。


高校入試を意識すると、本文の中の太字の学習用語とそれに関わる技術や知識、地図上の位置、関連するものを中心に取り上げた授業になります。


その他の基準としては、教える教師のこういう力をつけて欲しい、こういうことを知っていて欲しいという願いのようなものもあると思います。これは、教材研究から生まれてくるものだと思います。


今は、この2つしか内容の取捨選択と深め具合の基準が浮かびません。


もちろん、何をどれだけ取り上げるのかだけが、授業を作る際に大切なわけではありませんが、これがある程度明確になっていなければ、教えないといけないことを教えず、教えたいことを教えるということが起こってしまいます。そのために、このことについてしっかり考えることが大切だと感じました。


授業の作り方、学習活動の取り入れ方、発問作り、教科書研究の仕方、教育方法…。授業作りについては、学ばないといけないことが多くありますが、これらは、授業で扱う内容の取捨選択と深め具合が決まった上で、考えないといけないことではないのかなと思います。

489 電話対応

昨日、今日と引っ越しの関係で10箇所ほどの会社に電話をかけました。

これだけ多くのところに電話をかけたので、それぞれの電話対応の違いが気になりました。

電話対応が気持ちよく感じたのは3箇所ほどです。残りは、残念ながら、あまり気持ち良いとは思いませんでした。

契約者はお客様なわけなのに、言葉遣いが日常的な会話のようなものであったり、忙しいからか、早めに切り上げようという気持ちが伝わってくるものでした。

引っ越しとは関係ありませんが、今日、電話をいただいた、採用試験模試の担当会社の方の電話にも、どうなのかなと思ってしまいました。

例えば、『指示していたのですが』と言われたことです。受験する身ですが、お金を払って受験していますので、ある意味お客様です。指示という言葉は、上の者から下の者へ使うような印象を持っています。指示ではなく、『ご案内していたのですが』と、変えるだけで、受ける印象が変わります。

個人の印象ではなく、その会社の印象が電話一本で変わるなと感じました。
こんなに気にするのは私だけかもしれませんが、何気ない一言に気をつけなければいけないなと思いました。

学校でも電話対応をすることになるとは思います。例えば、授業と授業の間の10分間休みという忙しい時間帯での電話対応であっても、正しい言葉遣いや丁寧な対応を心がけたいです。

488 9冊目『本を守ろうとする猫の話』

2017年50冊読破目標の9冊目です。


夏川草介さんの『本を守ろうとする猫の話』(小学館 2017)読破です。


本が好きな林太郎とその前に現れたトラという猫が、様々な迷宮に行き、そこで本を解放していくという物語です。


迷宮、解放という言葉で、現代の本を取り巻く社会の様子をうまく表しているなと感じました。


本を解放していく中で、林太郎は本屋を営んでいるおじいちゃんの言葉を思い出していくのですが、このおじいちゃんの言葉がよかったです。


よく本を読む人、これから本を読んでいこうと考えている人に読んで欲しい一冊です。


なぜ、本を読めと言われるのか。考えるところがたくさんありました。また、本の読み方についても考えさせられました。


本を守ろうとする猫の話

本を守ろうとする猫の話